理想と現実 2014 9 13
やがて、世界において、
「外交と軍事力は表裏一体のものである」という考え方が、
主流になっていくでしょう。
それは、最近の中国やロシアの動きを見れば、よくわかるでしょう。
「平和、平和」と唱えていれば、
いつの間にか平和がやってくると考える空想的平和主義者は、
圧倒的な軍事力を目の前にして、
あるいは、電光石火の作戦を目の前にして、
いかに自分が愚かであったかを身にしみてわかるようになるでしょう。
往々にして、空想的平和主義者は、
「外交的な努力で、何とかしましょう」と言いますが、
その「外交的な努力」とは、具体的には、何をすることなのか。
ビジネスの現場において、勝敗を左右するのは、
第一級の情報を持っているか否かです。
外交の現場においても、同じです。
第一級の情報を持っている方が強いのです。
そうした情報を集めるには、どうするのか。
最近では、ニュースで話題になった、アメリカのNSAでしょう。
昔だったら、CIAやMI6と言ったかもしれません。
冒頭で、強力な外交力を発揮するには、軍事力が必要と書きましたが、
軍事力が嫌ならば、強力な情報収集機関が必要です。
軍事力もなければ、情報収集機関もないのに、
「外交的な努力で、何とかできる」と考えるのは、
高校生の弁論大会のレベルです。
おそらく、高校生レベルでは、
理想と現実の区別がつかないでしょうが、
大人になっても、そのレベルでは、困るのです。
さて、「圧倒的な軍事力を目の前にして、
あるいは、電光石火の作戦を目の前にして」と予言的なことを書きましたが、
具体的な時期や具体的な地域については、ここでは言及しません。